コスナビアワード2019で
コスナビ賞を受賞した
Photographer|神の味噌汁さん
(@Misosoup_of_God)
にインタビューしました!
― コスナビ賞を受賞した
「富士宮 洞窟イベントの作品」
のこだわりをお願いします。
神の味噌汁:
1番のこだわりはロケーションと
被写体を美しく、その場にそのキャラが
いるかのように見せることです。
あの場所は上の穴から日が差しますが、
日の当たらない場所は暗く、
またスモークを使わなければ
光芒が表現できないシチュエーションでした。
事前にコスナビさんとご相談の上で
スモークを使わせていただき、
日の当たらないところには
カラーフィルターをつけた
ストロボを当てることで、
冥界の女主人たるエレシュキガルが
まさにその場にいるかのような
写真を撮ることができました。
― ちなみに洞窟の作品は
レタッチなどは加工はしていますか?
神の味噌汁:
Photoshopでのレタッチは、
写真集に掲載する際に穴から引いている
電源ケーブルの削除と
肌レタッチのみ行いました。
その他は全てLightroomの現像のみです。
現像前後の画像をお見せしますが、
全体的に明瞭度を上げつつ彩度を上げ、
左右の明るさを下げて
(補正後はわかりやすく赤く塗っている範囲)、
足元の明瞭度をさらに増しています
(補正後は緑に塗っています)
― 神の味噌汁さんの
所持機材を教えてください。
その機材の良さも教えてください。
神の味噌汁:
この写真を撮った当時は
SONYのα7RⅡと135mm
Tamronの28-75mmレンズ
を使っていました。
現在は
FUJIFILMのGFX50S
Hasselbladのレンズ群
を使っています。
SONYのカメラは軽くて手ぶれ補正も
使えて暗いところにも強いので
コスプレ撮影には向いているのですが、
肌の色がいまいち気に入らなくなり、
現在のGFXに乗り換えました。
GFXはSONYやCanon、Nikonのような
フルサイズのカメラより
さらに一回り大きいセンサーを
使っていることで、
より忠実に狙い通りの写真表現が
できるようになりました。
またHasselbladのレンズを用いることで、
1/800の同調速度を使えるようになったのも、
ロケが多い最近の撮影スタイルに
マッチしていると感じています。
― 最近、神の味噌汁さんの素晴らしい作品
を良くお見かけするんですが
いつ頃からコスプレの撮影を
開始したんですか?
神の味噌汁:
初めてコスプレ撮影に行ったのは
2014年ですので足掛け5年くらい
やっていることになります。
とはいえ最初の2,3年は
月に1度撮影するかどうかくらいの頻度でした。
今のようにのめり込むようになったのは
ここ3年くらいのことです。
初めて行ったコスプレイベントでの
写真がありましたのでお見せしてみます。
いかがでしょうか。
― はじめた頃の作品と
全く別人の作品になってますね
のめりこむようになったキッカケは?
神の味噌汁:
なんでしょう……
多分ちょっとした成功体験かもしれません。
当時は転職して時間が取れるように
なったこともあって、
いろんな撮影を試してたんですよね。
ちょうどその頃に自分が撮った写真で
「初めて100Favもらいました」って
レイヤーさんに喜んでいただけたのが
すごく嬉しくて。
それがきっかけで、
もっと上手くなりたい、
もっと喜んでほしい、
みたいになってのめり込んでいきました。
― Twitterの反響がキッカケですね笑
ファボが沢山もらえれば
自信になりますよね。
コスプレの楽しい所は?
神の味噌汁:
コスプレの楽しいところは
変数が多いところでしょうか。
風景やスナップは基本的に動かない被写体と、変えられない天気と変えられるのは
アングルとカメラ設定だけですよね。
コスプレはそこに被写体配置と表情と
ポージングとライティングという
変数を追加できるので、
自分達の努力で最高の一枚を
もぎ取ることができるのが
楽しいと感じています。
それと、他の人と会話をしながら
1つの目標に向かって努力する、
という趣味としてもコスプレ撮影は
本当に楽しい趣味だと感じています。
― 今後の抱負は?
神の味噌汁:
今後の抱負ですが、
ここ4年くらいはずっと
「先月の自分より今月の自分」を
モットーにしてカメラマンをやっています。
表情やライティングやロケーションや
現像からそもそもの人選まで、
味噌汁さんだからこれが撮れたよねって
写真を生み出せるように、
もっともっと研鑽を
積んでいきたいと思っています。
でも人間そんな簡単に成長しないので、
月単位の比較をするくらいで
ちょうどいいかなと思って
楽しくやっています笑
― コスナビ写真展レガシ−2020に
展示いただけるので楽しみにしていま
す。
ありがとうございました!